我が家は渡米当初から「ロックの館」への道を突き進んでいます。
その歴史をご紹介します。
参考・・・にはならないと思いますが、話の種にはなるでしょう。
1・柵の時代<1997年〜>
我が家の台所には2カ所の入り口があり、どちらもオープンでドアはありません。
つまり、こうくん、いらっしゃ〜い状態。
そのままでは・・・想像を絶することになります。
柵が必要ですよね。
97年10月(渡米当初)・ベビー用の柵をつける (こうくん1才9ヶ月) 半年後、突破。 |
98年7月・ホームセンターで買った扉を取り付ける(Ver.1) 2ヶ月後、扉の凹凸を利用して乗り越える |
99年1月・扉の表面につるつるのベニヤを貼る(Ver.2) 3日後、突破(T.T) |
99年1月末・THEこうくん返し付き扉完成!!(Ver.3) もう、これで大丈夫!と誰もが思った しか〜し、2ヶ月ともたなかった・・・ こうくん返しに歯型がいっぱい つまり、板に噛みついてよじ登ってた訳ですね〜 |
99年4月・扉取り外しました。(無駄なので) 柵の時代終了。 当然こうなります。 |
〈番外編〉 夏の夜は花火。 危ないので、玄関前の階段の手すり繋がれるこうくん。 逃亡防止のハーネスはトイザラスでゲット。 |
2・ロックの時代<1999年5月〜>
柵を諦めた父。
こうくんがいたずらして困る場所から順番に鍵を取り付けていくことに。
こうして、我が家はロックの時代に突入したのです。
まずはカップボードですね。 チェーンだけだと味気ないので取り外したベニヤで ジンジャー人形(母・作)を加えました。 |
お次は炊飯器 我が家の炊飯器は普段はこのようにキッチンカウンターに鎮座ましましている。 ね?別に普通でしょ? でもね・・・・ 母制作のキルトのカバーをはずすとこうなっているんです。 こうくんが開けないようにね。 開けちゃうとどうなるかって・・・・? こうなるんですよo(*^ー ^*)oにこっ♪ カウンターや電子レンジや床がお米orご飯まみれ。 ついでにリビングもこうなります。 お水とともにお米を運び水芸&米芸に没頭。2〜3分の出来事。 でも、最近は筋力がついてきたので3本のロックしてあるゴムをぐぐぐぐぐっと引っ張って開けるようになっちゃいました(T.T) 次はどうするんだ? 父!!ガンバって!!!! |
さて・・・・ その他の扉のロック(鍵)は一体どうなっているかといいますと・・・・ まずは一般的なものから・・・ プラスチック製ですから、破壊活動の格好の標的です。 ドアと壁がフラットな場合はやはりコレが一番。 クローゼットなど、内側からのロックが必要ないドアにつけています。 ドアと壁に落差があって、よく使うドアに。 クラフト部屋(バボーのアート部屋)や寝室のドアに。 「バボーには届くけど、こうくんには届かない高さ」につけるのがポイント。 S字フックとチェーンがあれば出来るのでお手軽。 でも、中にいるときに間違えて外の人にチェーンかけられちゃうと悲しい。 ここから逃亡されて警察沙汰になったニガ〜イ経験から、やはり外へ通じる扉は頑丈な鍵をつけています。 電動ドリルで扉に穴開けるので、借家には辛い(T.T) でも、命には替えられないですから仕方ないです。 リビングにあるので「いかにも鍵」ってのは絶対イヤだった。 板きれにオイルステインでペイントして釘で固定しただけ。 でも、いまだに破られていません。 右のように、完全に水平に板を持ちあげないと開かない位置につけます。 もちろん、プッシュ部分(金色の金具)のスプリングは外します。 これは冷蔵庫の扉。 3種類のベビーロックを次々に破壊された結果、チェーンでぐるぐる巻き。 大変不便です。 ここに関しては、母、大いに不満。 改善を求む!!>父へ アメリカのオーブンはとってもでっかいです。 どのくらい大きいかって言うとね・・・ やっぱ・・・ロックするしかないでしょ。 |
まずは土壁対策。 なぜ土壁が問題なのか。 それは、掘るからです。 最初は指で掘っていたのだけれど おりこうなこうくんはある日道具を使うことを思いつき、 ブロックの角でがりがりがりがりがががががぁっっっ 集めた砂で砂山を作り、さらさらさら・・・ 掃除機を何度かけても足の裏に細かい砂が付く。(コレって腹立つのよね) こう父は大量のベニヤを購入し、家中の土壁に板を張り始めました。
母は、いかにもベニヤ貼りましたって感じはもちろんイヤです。 わがままな母のおかげで父の大工の腕はどんどん上がります。 綺麗な額縁仕上げのベニヤの壁にうっとりでございます。
お次は、やっぱりふすまですね。 うちは古い農家なので、家中に「ふすま」や「ガラス戸」があります。 それをロックするには「釘」が一番!!
この方法は大変便利です。 目立たないし、開け閉めがラクだし、お金がかからないのが魅力です。 両側から開け閉めする引き戸の場合は、釘の先を切って平らにし ひも付きの釘を両側からさせるようにすればOKです。 でもね・・・ 破っちゃったんですよ、こうくん。 椅子も机もなぁんにも足場になるモノはない寝室の押入の「ふすま」を・・ どうやって??? しばらく観察していたのだけれど、普段よじ登りを厳しく叱っているせいか、 どうも母が見ている前では登らない。 そこで、少し離れた場所で寝たふりをして隠し撮り・・・・
わずか、10秒の早業。 初めて見たときは、あまりの見事さに拍手して大笑いしてしまいました。 まぁ、寝室の押入には布団しか入ってないのでいいのだけれど、 別の部屋の押入には、ゴーカケンランなおばあちゃんの衣裳やら 金庫やら大事なモノがいっぱい入っているので、 これは大変、一大事。 早速、父がバージョン・アップしてくれました。
「これでどうだっっ!!片手では絶対抜けんやろ」自信満々の父 クライマー・こうくんとカーペンター・父の闘いは続く・・・・
ロックして危険防止するのも必要ですが こうくんの遊び場も確保しなければいけません。 特に冬は外遊びのお付き合いがつらいです。 かといって、外に出られないと暴れ出すこうくん。 かくして、じいちゃんのガレージを温室にするぞ計画が始まったのです。
どう考えても脱出不能だとは思うけれど これまでも、不可能だと思われる脱出を可能にしてきた イリュージョニストこうくんなので、油断は禁物。 目は離しちゃいけません。 でも、トイレくらいは行けるし、洗濯物も取り入れることができます。 しか〜も、この温室、縁側に直接くっついているので 家の中からこうくんの様子がばっちり見えちゃいます。 だから、砂芸中のこうくんを見ながら縁側で洗濯物だってたためるし アイロンがけだって出来ちゃうんです。 なんて素晴らしいんだ!!! じいちゃん、有り難う。
冬場のファンヒーターでお困りの方はいらっしゃいませんか? 上に乗っかったり転がしたり・・・ こうくんは、灯油を出して飲んじゃったことがあります。 なので・・
うちの子、灯油なんて飲むほどアホじゃないわ!! という方でも スイッチのON/OFFでは腹が立ったことがあるかもしれません。
最小限にいたしましょう。
お次は、窓です。 窓は大変危険ですので、めいっぱいロックしています。 市販の防犯用ロックは簡単にねじって開けてしまうので 外側に棒を渡してロックしてあります。 家中の窓をロックしてしまうと、夏場の風通しが困ります。 締め切ってしまうと、暑い、暑い!!! やっぱり、自然の風を感じたいモノです。 そんな時 園芸用のラティスが大活躍します。
これで、真夏日の夜中も大丈夫o(*^ー ^*)oにこっ♪ 風が通せるってステキです。 ついでに、このラティス、とっても使えます。
こんな風にして、田舎の日本家屋で暮らしております。 |
2階の右側が増築部分です。 こうくんがいなかったら、絶対許されなかった贅沢だと思います。 ありがとう、こうくん!!!
リビングでパソコンしたい・・・ でも、そのためにクリアしなければイケナイ事がたくさんありました。 パソコンって、線がいっぱいあるし 周辺機器も多い。
1種類のキーで済むように、同じ鍵をとりつけました。 机部分は作りつけで、「こうくんが走り回る」ことを前提に、 かなり強度のある厚い板を使用しています。 私が上でジャンプしてもびくともしません。 (いや、それはちょっと、、、、(^^;)byこう父)
キッチンは、完全にクローズドにしました。 やはり、キッチンからアブナイモノをなくすのは無理ですから。 でも、中からリビングで遊ぶこうくんの様子が見えないと不安なので でっかい窓を付けて貰いました。 こうくんが学校に行ってる間などに窓をあけて、風通しできます。 こうくん、はりついてますっっ(笑) 食べ物がないことを確認すると、去っていきます。 窓ガラスは強化ガラスじゃないですが、 飛散防止フィルムは貼ってあります。 こうくんの成長にしたがい、 アクリル板とか強化プラスチックに変わっていくかもしれません。
収納は壁収納にしました。 ロッカーや棚の上に登って寝ころぶので 天井まできっちりふさいでもらい、登れないようにしてもらいました。
でも、TVボードの下部分はロックしなかったのでこうなりました。(笑) ↓ ま、この程度の「アソビ」は残しておいた方が こうくんのストレスがたまらなくて良いでしょう。
窓対策はめちゃめちゃ考えました。 完璧にロックしつつ、風も通しつつ 更に、災害時には逃げられないと困る。 でもって、見栄えも良くなきゃ絶対イヤ。 すごく考えて 可動式の木の格子を内側に取り付けて貰うことにしました。 可動式のアルミ製格子も市販されていますが、檻みたいになるので 建具屋さんに頑張って頂きました。 こうくんの頭囲をはかって、格子の幅を決めました。 いや〜、木の格子はめっちゃイイです。 オススメです。 こうくんは、ジャングルジムがわりによじ登って遊んでおります。 通りかかった方が「いいね〜、あの格子」と言って下さるんですが こうくんの逃亡防止に付けた苦肉の策だと言うと、みんな驚きます。 ふふふ・・・・ 大成功と言って良いでしょう。
こうままのクラフト作品やカワイイ雑貨たちの殆どは、鍵付きの棚に並べましたが それでも、やっぱり、どうしても 壁やガラスなしのトコに飾りたいモノもあります。 で、いつかは壊されるのを覚悟で 天井に近い、高〜〜〜〜いトコに飾りました。 当然のことですが、 ドールハウスや刺繍額は何度も落とされ カレンダーはビリビリです。 私は覚悟してた事なんですが、こう父はやっぱりスゴイ。 考えちゃうんですね〜 こうくんと戦っちゃうんですね〜
リビングから続く4畳半がこうくんの部屋です。 天窓を付けたので、めちゃ明るい。 床も壁もぜ〜んぶ木だから、すぐふける。 穴が開いたらこう父が補修してくれるわ。 もう、なんでも好きなようにやってちょうだいっっ。
我が家は割と寒い地域なので、1年の半分はこたつのある暮らしをしています。 エアコンではとってもしのげない寒さなので、こたつは必需品です。 でも・・・ こたつってアブナイ。 ひっくり返して電熱部分に紙パラして煙が・・・・とか 天板投げてあわやバボーが怪我する寸前・・・とか。 なので、やっぱり、ちょっとだけ細工しています。
かなり重くなるので、簡単にはひっくり返せません。 まぁ、中に入って移動しちゃったりはしますが その位は許可範囲でしょう。 どうにもならなくなったら、床に固定・・・かな(笑) ◆◇◆ さて、 この完璧な2LDKでこうくんがおもちゃで幸せに遊んでいるだろうと思っているアナタ。 まだまだですね(笑) こうくんはおもちゃでは遊びません。
この2LDKで 時々、バージョンアップしつつ、快適に暮らしております。 |