2001年・上半期(帰国まで)


1月

<ビニールテープと救急車>

こうくんが横をすーっと通り過ぎた。
むむむ・・こ、この臭いは!!
「こうく〜ん、ちょっとこっちおいで〜」と一応は声を掛ける。
もちろん、こうくんは自分が『こうくん』だと分かっていないのだから当然無視される。
追いかけていって抱え込み臭いの元を確かめる。
やっぱり・・・・
あ〜あ、又これと戦うのかよぉ〜〜〜(T.T)

半年位前に、こうくんは鼻の穴に物を入れるのにはまっていた。
紙やわかめやお煎餅など、あらゆる物を鼻の穴に詰め込んで悦に入っていた。
最初の頃は「父」と2人ががりで真剣に取り出していた。
私の押し花用のピンセットを使ったり、綿棒を使ったりしたけれど、
奥に入ってしまうともうどう頑張っても取れなかった。
それに、運良くやっとの思いで取り出しても5分後にはまたぎっしり別のものが詰まっているので、もうアホらしくなって放っておくことにした。
自分で「ふんっ」て出してることもあったし、紙だっていつかは解けるだろうって思いこむことに決めた。
数日後、臭い始めた。
鼻に詰まっている何かが腐り始めたのか、それとも鼻をふさいでしまっているので鼻汁が滞って排出されないせいなのか、とにかく、ものすごく臭い。
臭いは日に日にひどくなり、もう我慢でき〜〜〜んと思っていた頃
「ふんっ」とどろどろになった紙屑が出てきた。
あ〜良かった良かった。
で、完全に鼻に物を突っ込む事は放任されることになった。

ある日、こうくんが熱性痙攣をおこした。
もう、母はこうくんの痙攣には慣れていたので、慌てず騒がず時計を見つつ様子を看ていた。
ところが、暫くして指をくわえたままこうくんの息が止まってしまった。
どんどん、顔が青ざめていく。
もう、殆ど泣き叫びながら911に電話して、救急車を呼ぶ。
電話の人が指を抜くように指示しているのだけれど、固まっていて抜けない。
「抜けないんだってば〜〜〜」もう日本語で泣く。
指をかみ切る恐れがあるのよと言われてようやく我に返り思い切り引っ張って
ぬいたら、その拍子に息をし始めた。
救急車はその後すぐに来た。

ER(救命センター)で一通りの処置が済んだあと、ドクターに
「すみませんが、鼻の穴見て下さい」と頼む。
ドクターは「へ?」という顔をしながらこうくんの鼻を覗いた瞬間
サッと別部屋へ走り、変わった形のピンセットを持って戻ってきた。
出てきましたよ。青いビニールテープが両穴からどっさり。
大笑いの医者と看護婦を後目に私達夫婦が考えていたことは同じだった。
(先生、そのピンセット、どこに売ってるんですか?)
もちろん、そんなこと聞けなかったけど。

以来、鼻に物を詰めるのは放任出来なくなった。
特に、解けないビニール系のものは御法度だ。
ごみでもなんでも詰めちゃうので、ほんとに一瞬たりとも目が離せなくなり、
夫婦共に疲れ果てたころ、急にやらなくなった。

あれから、半年、思えば平穏な日々だった。
水芸にはまって、毎日床は水たまりだらけだけれど、命に別状はないものね。
ああ、また始まるのだろうか、あの悪夢の日々が。
たまたまであって欲しい。
神様、お願い、もう嫌なんです、勘弁して下さい。
取りあえず、今鼻に入っているのは紙だから2〜3日すれば出てくるだろうが、
これから、また、ビニールには目くじらだぁ〜
バボー愛用の青いビニールテープ(ホントは父の配線用テープ)は没収だな。
いやだなぁ、もう。



<こうくんの水芸>

こうくんは家中、あちらこちらで水芸をする。
コップの水を口に含んで、色々な所に吐き出す。
ジュースだと後が大変なので水しか与えないのだが、これが又、ホントにしつこい。
台所でエンドレスにやるので頭にきて元栓を締めたら、浄水器のノズルに吸い付いて水をゲットしていた。
命にかかわることじゃないから、ひたすら無視してやり過ごそうと思うのだけれど
さあ、出かけよう!という時にベチャっと踏んでしまうとやっぱり腹が立つ。
ビュー、ジュルジュルジュル・・・という音も感に障る。
でも、やっぱり、鼻に物を詰められるよりはよっぽどマシだものなぁ。

なぜ、そんなところで・・・という場所でいつもやっている。
全く、不思議なヤツだ。



<泣いてもいい?>

ミセス・ウッドにはめられた。
いや、正しくは、私の英語力のなさが原因でえらいことを引き受ける羽目に
なってしまった。

先週、バボーが2回目の成績表を持って帰ってきた。
図工や音楽や体育はいいとして、国語がもうどうしようもないくらい・・・だった。
「あいうえお」さえ怪しいバボーが英語の読み書きなんて出来るわけないのだが、面談のお呼び出しがあったので、いつものごとく、英作文をして臨んだ。

ミセス・ウッドはバボーの置かれている状態をだいたい把握してくれている。
今度の4月から毎週土曜日に日本人補習校に通い始めることを伝え、
無理な英語の課題は免除してもらう方向で話し合いをした。
話が進む中で、来年度の事にも話が及んだ。
「もう一度1年生をやる方がいい」というミセス・ウッドの提案に私は喜んで賛成した。
6月には多分帰るのだけれど、2年生に向けてビシバシやられるより、もう一度1年生を繰り返す事を前提に、ゆっくり確実に指導して貰える方が有り難い。
まぁ、留年なんだけど、いい制度だと思う。
人それぞれペースがあるんだから、そんなに年齢にこだわることはない。
ゆっくりな子はもう一度チャレンジすれば理解の範囲は確実に広がるハズだ。
逆に理解が早い子(ギフテッド)は無理して遅いペースに合わせる必要はなく、
飛び級できる。
どちらも、それぞれの子供にとって、すごく正統な扱いだと思う。
アメリカの学校は「まず、子供ありき」だから、子供一人一人の必要性に合わせた教育を目標にしているのが、とても良く分かる。
障害児教育にもこの精神が反映されているから、スペシャルニードの子供達には「個別プログラム」IEPが作成されているわけだ。
日本でもIEPが作られるようになってきたらしいけれど、子供に関わっている周りの大人たちに、この徹底した「まず、子供ありき」の精神がなければ、IEPの効果が半減するのではないか。
予算が・・・とか、前例が・・・何て話は教育委員会の人の口から出たことはない。
「ここにいるのは、お宅のお子さんだけじゃないのよ」なんていう先生も絶対いない。
親の方も世間体を気にするのをやめにして、目の前の子供にとってどうする事が一番いいかを考えなければいけないと反省させられる。
何を隠そう、私も去年バボーを年長に残すようにアドバイスされたのに、見栄をはって1年生に上げてしまった苦〜い過去がある。
で、バボーにこんなに苦労させてしまっているのだ。(ごめんね、バボー)
せっかく、バボーのためにもう一度キンダーをやるチャンスを与えて貰ったのに、本当に、残念なことをしてしまったと思う。


話がそれました。
バボーに対するだいたいの方針が決まったところで、ミセス・ウッドが言った。
「ちょっと、私に考えがあるんだけれど、協力してくれる?」
バボーのことだと思ったので、「もちろん、何でもするわ」とにっこり笑って答えた。

な、なぜか、毎週水曜日にバボーのクラスへ行って、「日本」の学習のお手伝いをすることになってしまった。
手始めに、明後日は「日本語で名前を書いてみよう!」だ。
ミセス・ウッドはおおいに乗り気で、今後も「日本の食べ物」やら「折り紙」やら
「押し花」をやってくれという。
バボーが楽しくクラスで過ごせるなら、何でもするけど、わたしゃ今、読まなきゃいけないこうくん関連の本が山積みなんですけど・・・・・
とはいえ、そんなことも言っていられないので、約1時間の教案を制作しなければいけない(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)



<つるの恩返し>

日本からバボーの月刊幼児雑誌が届いた。
冬休みでヒマを持て余していたのだが、これで2〜3日は間が持つゾ
とホクホクしてビデオをつけた。
が、しかし『今月のお話』が流れてきた時、母は凍り付いた。
「つるのおんがえし」なのだ。
まずい、それは大変にまずい。
ビデオが終わると当然のようにバボーは「読んで!」と雑誌を持ってきた。
う〜〜ん、読めるだろうか・・・?
母は相当の理由がない限り本読みは断らない。
別に読み聞かせに命をかけているわけではなく、絵本の朗読が大好きなのである。
司会業で生業を建てていた妹に「ド素人の割には上手い」と言われた母の朗読は、情感たっぷりの演技賞もので時に効果音まで入る。
意を決して「つるの・・・」を読み始める。
鶴を助けた最初の辺りはなんとかやりすごしたものの、機織りを覗くところで、
もういけない。
ページをめくると鶴が機を織っている絵が・・・・
うくくくくっっ
がははははははははは・・・・
もう止まらない。
うろたえるバボー。
そりゃそうだ。
いくら怪しい日本語使いのバボーでも
ここが笑う場面ではないことくらいは分かるのだ。
ごめんね、バボー、やっぱり読めないよ、わははははは・・・

月に2〜3回トールペイントを教えて貰っているS大先生は
アメリカが気に入り一家で永住権をとって住んでいる方なのだが、
そこのお嬢さんが小さい頃学芸会で「つるのおんがえし」をやることになった。
役は「つう」だという。「つう」といえば主役ではないか!!
色めき立って家族で大騒ぎ。
その横で、そのお嬢さんは役作り。
「羽の動かし方が難しいの、これでどう?」
???????
そう、彼女の役は「鶴」の時の「つう」だったのである。

着ぐるみの「つう」を演じたお嬢さんも今ではハイスクールの4年生。
昨年末のマドリガル・ディナーでは水色の中世のドレスに身を包み、
見事に夢見がちな少女を演じきった。
Sご夫妻も感無量だったに違いない。
それはいい、それはいいのだが、バボーはどうなる?
笑い転げる母を心配そうに見つめ、頭に?マークをいっぱいつけて
「??お母さん・・・つづきは??」
がははははは・・・・
だめだ、絶対読めない。

夜遅く帰宅した「父」がターゲットになったのは言うまでもない。


2月

<水芸その後>

こうくんの水へのこだわりに関して色々な方からアドバイスを頂き、結局場所と時間を制限することから始めることにした。
場所はあちらこちらに動かれると面倒なので普段食事用に使っている赤ちゃん用のテーブルつきの椅子。
さすがに5才なのでかなり窮屈。
おかげで、そうカンタンには脱出できない。
時間はタイマーを使うつもりだけれど、一度に制限が増えると、こうくんは多分耐えられなくてパニくるから、まずは場所だけ限定。
始めて1週間程が経過したが、こうくんはなかなかしぶとい。

まず、水道の元栓を締めているから水が出ないので、浄水器のノズルに吸い付いて水をゲット。
コップ2杯分くらいは吸い出せる。

それも出なくなると、もう、水分ならなんでもいいらしく、おみそ汁のお鍋に顔を突っ込んで汁芸。

で、お鍋をチェーンつきのオーブンの中に隠したら、ベビーロックのかかったシンク下の扉の隙間に手を突っ込んで揚げ物油をブロックですくって油芸をしておりました。

何だか、そこら中がべたべたべたべた・・・・・
戦いは続くのでございます。

浄水器とチュッ
(右手にしっかり受け皿のブロック)
ボクはみそ汁フェチ

油まみれのこうくんを撮る余裕はなかったです・・・
で、油まみれになったブロックを洗ったところを撮りました。



<誕生日の悲劇>

こうくんが5歳になった。

バボーがこうくんのケーキに飾ると言って粘土で動物を作った。
ペガサスとウサギとペンギンの力作。
作品をカウンターの上で乾かしているのを忘れて、ふとこうくんを見ると
あああ・・・・
粘土は泥土と化し、口の周りにへばりつき、じゅうたんに擦り込まれていた。
被害はベットにも及び、シーツと母の布団&毛布が青く染まっていた。
バボーと母が粘土の処理をして、その間に父がこうくんをお風呂に入れた。
何とかきれいになったかな〜と思っていたら、お風呂場で父の叫び声。
「なんじゃ、こりゃ〜〜」
見に行くと、こうくんの左手が血まみれ。
血がどくどく出て、傷がどこなのか分からない。
押さえれば押さえるほど抵抗するこうくん。
大人2人がかりで押さえつけているのにバンドエイド一枚貼れない。
傷は左薬指で爪でひっかいたようにえぐれていた。
何とかバンドエイドを貼り、紙テープでぐるぐる巻きにしたが、
もちろんこうくんが黙っているわけはない。
最初、ガーゼのタオルで左手全体を巻いたが、一瞬でひっぺがしたので、
父が新しい軍手をかぶせて血が止まるまで押さえていることにした。
怒る、怒る
暴れる、暴れる
足で蹴る、口で噛む、腕を振り回す。
こうくんが泣き疲れて寝るまで、父はこうくんの左腕を押さえ続けた。
たかが、かすり傷でこの有様。
もし、骨を折ってギプスなんかした日には、一体どうなるのか。
怪我で包帯巻いたって、絶対ひっぺがすよ。

1コだけこうくんの魔の手から逃れたウサギを大事そうに持ってきて、
「これは、大丈夫だから、飾ってね」とバボー。
あのね、バボー・・・
普通、ケーキの上に飾るのはマジパン細工で、粘土細工じゃないんだよ。
とは、かわいそうで言えなかった。
第一、この騒ぎで肝心のケーキが焼けていないじゃんか。

さすがの母も今日は写真を撮る余裕はなかったよ・・・・・



<バースデーケーキ>

色々あって、1日遅れたが、こうくんのバースデーケーキを焼いた。


アメリカのケーキやデザートははあまりにも甘くてまずいので、こちらに来てから割とお菓子は作るようになった。
但し、もともとは料理ベタなので、大抵混ぜて焼くだけのチーズケーキかパウンドケーキ、又は混ぜて冷やすだけのゼリーやムースを作ることが多い。
とは言え、クリスマスや誕生日にはやはりスポンジケーキを焼かねばなるまい。
行事なだけに失敗は許されない。
うまく膨らまなかったり、中央だけがポコンと盛り上がってしまうことの多いスポンジケーキは、ロールケーキの様に天板で焼くと失敗が少ない。
この方法を知ってから、丸い型は使わなくなった。

天板で焼いて、5センチ位の幅に切り
イチゴクリーム&イチゴを並べて巻く
 木目の様に巻き付けていく

巻き終わったら、紙で締め
冷蔵庫で30分位ねかす
生クリームでおめかし
byバボー

ちなみに、こうくんは小麦粉と牛乳を除去しているので、ケーキは食べられない。
もともと、こうくんはケーキは食べるより触って遊ぶ方が好きである。
バボーはデコレイト専門、こうくんはおさわり専門、食べるのは母&父。
そして、母だけが太る。
なぜじゃ?



<遊ばないのにねぇ・・・>

こうくんはおもちゃで遊ばない。
遊ばないというより、おもちゃ本来の使い方をしない。
でも、やっぱり親としてはおもちゃで遊んで貰いたいわけなので、これならどうだ、こっちならいいだろうと買いまくった結果、すごい量のおもちゃに囲まれる羽目に・・・
とても日本に持って帰れないし、第一遊ばないんだから場所の無駄。
で、ガレージセールで売ることに。
綺麗にふいたり洗ったりして並べてみたら・・・

2月23・24日のガレージセールで完売。
そりゃそうだよなぁ。
50エン〜200エンだもの
あ〜あ、なんで遊ばなかったのかなぁ。
残ってるおもちゃはジャングルジムとトランポリンとハウスくらい。
空しい。


3月

<水芸その後・2>

水芸はいまや泡芸に移りつつある。
お風呂で死ぬほど水遊びに興じ、食後の10分の水芸は許可。
これで、十分水分は補われているハズなので、水分という水分をこうくんの手に触れないように隠す。
これだけでも、かなりの大仕事で、しかも大変不便。
水の使えない台所って一体何?
おみそ汁は残ったらチェーンつきのオーブンにしまい、使いかけのまだ熱い油はベランダに一時避難。
食事の後はもう、父と母フルスピードでお皿洗い(注・実際に洗うのは食器洗い機。でも、汚れは落として並べないといけないからね)
こうくんはその間、テーブル付きのイスに座らせたまま。
時々、バキっとテーブルをはずして逃走。
そんなご飯粒だらけで走り回られたらたまったもんじゃない。
父がぞうきんをもって追いかける。
5分後にはすっかり台所は片づいている。

うちに来る客はいつも感心する。
「こうくんがいるのに、いつも片づいているわね〜」
それは違う。
こうくんがいるから、外見上片づいているのだ。
ロックのついた扉をあけたら、そこはもう・・・ラビリンス。
こうくんがいればイヤでも家中片づきます。
「お宅に1日こうくんをお貸ししましょうか?」
いまだかつて、この申し出を受けた人はいない。

ここまで、完璧にしているのに、こうくんは負けない。
ロックの付いたシンク下からスプレー式の住居洗剤の上部を引きずりだし、そのノズルに吸い付いて「水分」をゲット。
ぶくぶくぶく・・・・
洗剤だから面白いように泡が立つ。
病みつきになった。
飲むわけではないけれど、口の粘膜から吸収されることだってあるだろう。
やっぱり、洗剤はいけない。
しかし・・・その吸引力の強さといったら、並みじゃない。
プラスチックの容器が変形したんだから。
ちょっとだけ開いちゃうの
この先に吸い付いてた
 もともとは普通の形だったのよ
肺活量が並みじゃないのよね

次にこうくんが目を付けたのが台所用のスポンジ。
噛んで楽しみ、吸い付いて泡ゲット。
スポンジは2度おいしい。

もちろん、スポンジもロックの館へ直行。

例えば、汚れたお皿が2〜3枚あるとする。
こうくんが違う部屋にいる間にささっと洗ってしまいたい。
そんな時、どうするか。

1・ロックのついたシンク下の扉を開き水道の栓を開ける。
2・鍵付きの戸棚を開け、洗剤とスポンジを取り出す。
3・お皿を洗って、拭いて、ロック付きの戸棚に仕舞う。
4・洗剤、スポンジをもどし、水道の栓を閉める。

とまぁ、こうなるわけです。
やってる最中にこうくんが来ちゃったら、もう、諦めます。
水が出てるのがわかったら、もう、遊ぶまで暴れますからねぇ・・・

だんだん家族も慣れてきて、水浸しと泡ぶくぶくからから遠ざかってきたと思っていたある日、こうくんは次のターゲットを発見。
お尻拭き。
かみかみ、ぐちゅぐちゅ、ぶくぶくぶ〜
そりゃ、楽しいでしょう。

泡芸より水芸のほうがよっぽどましだったと思う今日この頃。
歯磨きが大変なこうくんの口腔衛生にも一役かっていた訳だしね。



<超手抜きチーズケーキ>

私はチーズケーキが大好きなのだけれど、「室温に戻しておく」「湯煎にかけて温めて、クリーム状に練る」という作業がとっても嫌いです。
室温に戻しているのを忘れて次の日になってたりするし・・・(実話)
で、冷蔵庫から出したてのクリームチーズをジューサーミキサーに放り込んで作ってみたところ、意外にも普通の味がしました。
それ以来、ベイクドもレアもこの方法で作ります。
今のところ、クレームはありません。

更にアメリカに来てから私好み(=手抜きができる)の便利なモノを発見。
既にパイ生地やグラハムクラッカーがアルミのお皿にキレイに敷かれて売っているのです。(の写真はグラハムクラッカーの方)
これは、ホントに便利。
日本でも売ってるのかなぁ。
もしないなら、大量に買って帰りたい。(パイの方は冷凍だから無理だけど)

コレがあれば、タルトや
パイが簡単に作れます。
材料を全部ジューサー
ミキサーに入れます。
(レモン汁とラム酒はちょっと後で入れる)
なめらかになったら流して
表面を平らに整えます。

<ジューサーミキサーに入れる材料>
クリームチーズ・・・・300g
生クリーム・・・・・・100cc
砂糖・・・・・・・・・・・・・50g
コーンスターチ・・・・・10g
卵・・・・・・・・・・・・・・・1個
レモン汁・・・・・・1/2個分
ラム酒・・・・・・・・・・・10cc

160度で1時間位焼く。 はい、'出来上がり。

ちなみにチーズケーキの隣のチョコレートケーキはドイツに駐在経験のあるSさん作で、アメリカでは絶対味わえないビターなドイツ風。
一番奥のミルフィーユはトールペイントのS大先生作でございます。
みなさん、ホントに料理上手なの。


使用後のミキサーはぬるま湯&洗剤を入れてが〜っと回せばOKです。
ボールも泡立て器もヘラも汚れなくって、片づけまで楽なの〜。
素敵でしょ?



<カリフォルニア・ロール>

3月末に帰国するお友達の送別会を我が家でやった。
一人一品持ち寄りのポットラック。
私は先日先輩ママに教えて貰ったカリフォルニアロールとスモークサーモンの手まり寿司を作った。
すっごくカンタン。

<材料>
すし飯・アボガド(レモンをかける)
かにかま・のり・白ゴマ・マヨネーズ
1.巻きすの上にラップを敷き、
のりの上にすし飯をのせ、
白ゴマをふる

2.ラップごと向こう側へ
ひっくり返す
3.かにかま・アボガド・マヨネーズ
をのせて、ラップごと巻きすで巻く

はい、切って並べて出来上がり!!
これが、カリフォルニアロール。
アメリカ人は海苔の真っ黒が苦手なので、中に巻き込むほうが食べやすいらしい。
海苔はミネラル豊富でヘルシーだってことは知ってるので人気があるんだな〜

スモークサーモンの手まり寿司は、ラップにケッパー1粒・小さめに切ったスモークサーモン一枚・大さじ2杯分くらいのすし飯の順にをおいて包み、きゅっとひねるだけ。



緑のケッパーが真ん中にちょこんとくると彩りもキレイで結構見栄えがする。
おつまみにもなるので便利☆



<バボーのプライド>

うえ〜ん、うえ〜ん、ぐえっ、ぐえっ、うえ〜〜ん。
げほ、げほ、げほ。
げーっ、げーっ。
な、何もそんなになるまで泣かなくても・・・・・

先週、バボーのクラスに折り紙を教えに行った。
今回は友人K(ターピーの母)にヘルプを頼んだので、前回の「日本語で名前を書いてみよう」よりは気持ち的には随分楽だった。
アメリカでは親のボランティアは日常的に行われているので、毎日何人かの親がクラスに顔を出している。
折り紙指導(?)の当日も生徒の親が1人来ていたので一緒に参加してもらった。
途中からスピーチの先生と校長秘書室のアシスタントの女性も加わって手伝ってくれたので、まるで研究授業みたいな状態。
担任のミセス・ウッドはヘルプの人たちや私達親にすっかりまかせて自分は真剣にデジカメ撮影。
笑えた。
嬉しかったのは、作った折り紙に日本語で名前を書いていた子供が3人ほどいたこと。
ちゃんと縦書きで。
そういえば、最初の挨拶も「こんにち〜は」だった(爆)
折り方の説明ボード。マメでしょ〜〜私。 日本語の名前、見える?

大成功に終わるかに思われた折り紙。
なんと、大詰めで大誤算。
カブトから金魚にうつる際、ハサミで切り込みを入れるのだけれど、失敗するといけないので、そこだけ丁寧に1人ずつ教えていたら、突然バボーが泣き出した。
「間違えちゃった・・・」
そう言って泣くので、見ると違う場所を切ってしまっていた。
ありゃりゃ〜〜
折り紙には絶対の自信をもっていたバボー。
鶴を折れる6才児って結構少ないと思うのだが、バボーは5才の頃から折れた。
はっきり言って、金魚なんていつもならお茶の子さいさいのはずだった。
が、ミスった。
みんなにいいとこ見せようと思って焦ったんだな〜多分。
もう、泣く泣く。
すごい勢いで泣きじゃくるバボーに皆、ア然。
そうだよな〜
気持ちは分かるよ、バボー。
いつも、いつも、本読みや書きとりで人一倍苦労しているバボー。
これだけは絶対みんなより上手に早く出来るハズのものだったんだものね。
しかし、バボー1人に関わっているわけにはいかなかったので、代わりの金魚をささっと折ってバボーに渡し、次の班へ行く。
バボーは泣きやまない。
ベストフレンドのオースティンが懸命に慰めてくれていた。
「バボーのは、ミスじゃないよ。ほら、見て。違う種類の魚だよ。」
な〜んていいヤツなんだ、オースティンて。うるうるうる・・・
全員が金魚を折りあげたが、バボーはまだまだ泣いている。
最後の仕上げに私が折ったくす玉と千羽鶴(20羽くらいつなげただけだけど)を見せて、これがホントの日本の折り紙なんだぜ、すごいだろってのをやらなければいけなかったので、友人Kにバボーを廊下に出してもらい(あまりにも大声で泣くので)折り紙の時間を締めくくった。
折り紙はアメリカでも結構メジャーで、本も出ている。
アートの授業に取り入れている先生もいる。
どうせなら、生粋の日本人ならではの事をしたいし、伝えたいと思っていたので、最後の部分はどうしても削れなかった。

帰宅してから、
人間は誰だってミスする、それは当たり前なんだ、ミスした後の方が大事。
具体的には、もう1枚折り紙を貰って折り直してもよかったし、そのまま「違う魚」にしてもよかった。
そんな感じの話をした。
更に、オースティンの事も。
あんなにいいお友達がいてバボーはホントに幸せだと。
「うん、うん、分かった、もういいよ。」
ああ、どこまで分かっているのか、バボー。
育児って難しい。



4月

<母の火傷>

手首を火傷した。
こうくんのせいだっっっっっっ。
すっごく痛い。




我が家の炊飯器は普段はこのようにキッチンカウンターに鎮座ましましている。
ね?別に普通でしょ?
でもね・・・・


キルトのカバーをはずすとこうなっているんです。
こうくんが開けないようにね。
開けちゃうとどうなるかって・・・・?
こうなるんですよo(*^ー ^*)oにこっ♪



カウンターや電子レンジや床がお米orご飯まみれ。
ついでにリビングもこうなります。

この時は炊く前でタイマーがかかっていた。
お水とともにお米を運び水芸&米芸に没頭。2〜3分の出来事。

そんなわけで、いつも気をつけて炊飯器をロックしているわけですが、
最近こうくんは日頃の筋肉トレーニング(自主トレ)の成果が著しく、大変な腕力の持ち主になってまいりまして、あの3本のゴムロープを力いっぱい引っ張って
はずしてしまうようになったのです

昨日、夕食を作っていたらいつものようにこうくんがコップをもってキッチンカウンターに立っていて、水をゲットしようと私のスキを狙っていたのです。
こうくんの攻撃をかわしながら包丁をふるっていたのですが、ふと見ると、ななな〜んとこうくんが炊飯中の炊飯器のロックをぐぐぐぐぐっと外し始めたんですよ。
げげげっ、蒸気がしゅーしゅーと上がっている。
危ない!!と思ってこうくんをどかしたら
私の腕に蒸気がしゅしゅしゅーーーーーーーー
うわっと思って水道をひねったら、水が出ない!!
そうだ、たった今、下ごしらえが終わって、シンク下の元栓閉めちゃったんだ。
冷蔵庫に走る。
ガガ〜ン
鎖で縛ってあるんだった。
ベビーロックしてあるバスルームに駆け込む。(ここの解除が一番速い)
(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)
水蒸気って機関車動かしちゃうくらいだもん。
すっごく強力なんだよね。

水ぶくれになって、ただれて、もう、大やけど。
痛い。
父がぼそっと一言。
「何にも悪いことしてないのにね。前世かな・・・・」
ちょっと〜〜〜〜
失礼なこと言わないでよっっ!!
私の前世は平安時代のお姫様なんだからっ(小学校の時「なかよし」で占った)



<バイオハザード??>

帰宅したこうくんのバックパックを開けたら、あれ・・・・?
変なモノが入っている。
ジップロックに入った、濡れテイッシュに包まれたナゾの物体。
オレンジ色の蛍光シールが貼ってあり、その下には
BIOHAZARDの文字が・・・・
えええええ?????
バイオハザード(生物災害)〜〜〜〜〜〜?????
(多分「夜叉」の愛読者はご存知ですね。)

なんで、病原体に汚染されている可能性のある物体がこうくんのバックパックに???
慌てて連絡帳を読むとと、その物体はこうくんのウンチだった(爆)
「こうくんのウンチに蟯虫(ぎょうちゅう)のようなモノが入っていたので、病院に検査を依頼して下さい。」
おいおい、蟯虫ごときでバイオハザードかよ。
あ、でも、こうくんのウンチならりっぱな病原体か。

次の日、こうくんが起きなくて遅刻したので教室まで連れていったら担任のキャロルが心配して「どうだった?」と聞く。
ウンチの事なんてすっかり忘れていたので、とっても慌ててしまった。
え?えっと、えっと、・・・アレは・・・・・
た・・・単語が出てこな〜〜〜〜い!!!
口ごもる母。
とにかくアレは大丈夫だからと言って逃げるように帰る。
帰宅したこうくんの連絡帳には優しいキャロルからの勘違いお手紙が・・・・

こうままへ
昨日のこうくんのウンチの件であなたを当惑させてしまったかもしれません。
このくらいの子供に蟯虫がいるのは決して珍しいことではありません。
私達はあなたのこうくんに対するケアに疑問をもっているわけでは決して
ありません。
あなたがこうくんにとって最高に素晴らしい母親であることは十分わかって
います。
キャロル

あちゃ〜〜〜〜
慌てて冷蔵庫を覗き、スペルをチェックする。
速攻でお詫びのメールをキャロルに打つ。

キャロル
今朝はちゃんと説明できなくてごめんなさい。
こうくんのウンチに入っていたのは日本食品の、soybean thread (yam noodle)だと思います。
おととい、こうくんはそれを食べました。。
こうくんに蟯虫がいても、私はもちろん驚きません。
今朝は単語が思い出せなかったので、上手く説明できませんでした。
一応、便は病院に検査を依頼しました。
結果が出るのは来週です。
こうまま

だってさ〜アレは絶対肉じゃがに入ってた糸こんにゃくなんだな〜。
だからぜ〜んぜん気にもしなかったのよ。
全く知らない単語ならハナから「単語が分からないけど、こんな感じ」って違う言葉で説明したんだけど、絶対知ってるハズで、ど忘れしたのを思いだそうとしてたから、挙動不審だったんだな〜。
こうくんが蟯虫飼ってようとサダナムシとお友達だろうと、そんなことでショック受けるわけないじゃんか、私がっっ。

今度糸コンニャクの実物を持って行って優しいキャロルを脅かしてやろう。
この間は「食べる小魚」を持っていって大ひんしゅくをかった。(爆)
これだけはスナックに持たせないで欲しいと懇願された。
糸こんにゃくも相当イヤがるに違いない。

ホントに申し訳ないくらいいい人なんだな〜キャロルって。



<日本一我慢強いPC・・・>

ふふふふふ・・・・
私のパソがちょっとパワーアップした。


台所でぱわ〜あっぷ中

父が3年前に組み立てたのをお下がりでもらったヤツだったので、
お嬢様御用達の新型ソフトの動きがどうもいけなかった。
「デジカメの達人」なんて、五つ数えてからクリックしないと、すぐに固まって
10分くらい、うんともすんとも言わなくなる。
でも、これで、サクサクだわ〜o(*^ー ^*)oにこっ♪
父、有り難う。
あなたと一緒になってホントに良かったわ(はぁと)


日本一我慢強いキーボード&モニター

左の白い壁は冷蔵庫、右はガス台という劣悪な環境。
水と油にまみれ、もちろん、日々こうくんの襲撃に遭っている。
ちなみに、右下に映っているのはオーブンレンジをロックしているチェーン。
くまさんの前にあるのは牛乳パックで作ったマウス入れ。
キーボードカバーはちょっと予定より小さくなっちゃったけど、気に入ってます。
ただね〜ここに合うマウスパットが見つけられないの(T.T)

我が家にはもう一つ日本一我慢強いモノのがある。
掃除機。
でも、先週遂に「辛抱たまら〜〜〜ん」と粉砕
あと、2ケ月我慢してくれたら丁重に粗大ゴミに出してあげたのに・・・・
気の毒に、また大手術でしょう。

悲鳴が聞こえてきそうでしょ?
でも、まだもう一仕事ガンバってね。
前の手術で、すでに配線の一部が
外に出ている

最後のお勤めは引っ越しの大掃除よ。
(もつんかいな・・・この状態で)


5月

<こうくんのヘアカット>

夕食後、こうくんのヘアカットをしました。

こうくんの髪の毛を切るのは昔からとっても大変でした。
3才台は裏庭で子供用のブランコに乗せて切っていました。(冬は辛い)
4才台は、チャイルドカーシートをイスに固定して、それに座らせて切っていました。(準備するのが一苦労だし、後ろがちゃんと切れない)
何しろハサミを使う訳なので、ちょっと外したら取り返しがつかないし、動いたり手を出されると危なくて全然切れないので、こうくんの場合、「固定」する以外、今の所方法はありません。
一度、チョコやらアメやらを与えたこともありましたが、こうくんは、そういった物を口に入れたり出したりして遊ぶ習慣があるので、ベタベタの毛だらけになって、かえってひどい目に遭いました。

さて、現在5才の超多動なこうくんをどうやってヘアカットしているかと言いますと・・・
用意する物は、ガムテープと掃除機と赤ちゃん用のテーブル付きのイスです。

ガムテープをまいて 
イスに座らせます 
   テーブルをはめて  
固定します。
   切った毛を吸引するために
   掃除機はかかせません。

後ろを切る時は
押さえ込み!!
横顔すっきり う〜ん、イイ男
 (所要時間10分)

ちなみに、母が切って父が掃除機で吸引しています。
写真を撮ったのはバボーです。
こうくんは、ケープをすると、ケープに食いついて口に入れてもぐもぐしてしまいます。
よだれで濡れたケープに毛が付くし、下を向いたままになるので前髪が切れないし、とにかく大変なことになってしまうので、掃除機吸引作戦が今の所一番いいです。

ガムテープを思いつく前は、ホントに大変でした。
力も強くなってきているので、父がいくら押さえ込んでも大泣きして暴れるし、そうなると掃除機吸引も上手くいかないので、全員毛まみれ汗まみれ・・・
ヒモだとゆるむし、きつく縛りすぎると腕が内出血しちゃうので(こうくんが暴れるせいです)ガムテープが一番安全です。
ヒモだと外そうとして暴れるこうくんも、ガムテープだと大人しいのは不思議です。
但し良い子の自閉ちゃんのママは真似しないで下さいね。o(*^ー ^*)oにこっ♪
(固定されるのが好きなこうくんタイプの自閉ちゃんにはオススメですけども)

掃除機吸引は意外なほど上手くいきます。
床や服に毛が落ちることは殆どないので、後で掃除する必要がなく、ラクです。
でも・・・掃除機にこだわっちゃう自閉ちゃんには・・・ダメでしょうね。(爆)


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<追記>
上の日記を公開したところ、いちごママ、みみちゃん、招き猫さん、おくさんから「掃除機につけるタイプのバリカンがある」という情報をいただきました。

興味のある方は覗いて見て下さいo(*^ー ^*)oにこっ♪

日本ならこちら(スキカル)
http://www.mew.co.jp/sukikaru/index.html

アメリカならこちら(FLOWBEE HAIR CUTTING SYSTEM)
http://shop.store.yahoo.com/asseenontv/bflowhaircut.htm



<芸は身を助く>

暑い。大変暑い。
こんな日は一日中エアコンの効いたお部屋の中でゆっくりしたいモノです。

2時25分に帰宅したこうくん、いつものようにバスから降りた瞬間、裏庭に一直線。
速い、速い。
はぁはぁ言いながら追いかける母。
こうくんが4人用のブランコに乗ったので、母はイスに腰掛けて見学(1人用のは自分ではこげないけど、4人用のは立ちこぎできる)


裏庭のブランコ。
帰国する人に$1(110円)で譲ってもらった
ココでこうくんは日々筋トレに励んでいる


ふと見ると、こうくんがフットステップにはいつくばって何かをなめてい
石でもあったかな〜と思って見る
!!!!!!!と、と、と、と、鳥のフン!!!!

じゃりじゃりじ
げげげげげ・・・・・

掻き出すなんて絶対無理
そう思って、こうくんを抱えて台所へ走り込み、元栓を開けて、コップに並々と水をそそ
おお!と水にくらいつくこうくん。(母が水を手渡すなんてここ最近なかったモンね・・・・
ほれ、吐き出せ。いつものように、ぴゅーっと吐き出せ。ほれ、ほれ、ほ

ごっくん

のぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(ムンクの叫び&頭かきむしり

あ、そうか、母が目の前にいちゃだめなん
コップとゲロキャッチャー(ここ数日のお気に入りペア)を手渡し、少し離れる

ぶくぶく、ぴゅ〜
ぶくぶく、ぴゅ〜

おお、いい感じ
何回かぴゅーした所でダッシュでかけより、ゲロキャッチャーを奪い取る

真っ茶色のお水(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)

また、新しい水をたっぷりコップに入れて手渡す

そんなことを、4〜5回繰り返し、きれいなお水になった所で、コップとゲロキャッチャー回収

良かった〜、水芸する自閉症児で
「うがい」なんて高等技術、ぜったい教えられないよ
まさに、芸は身助く

最初の「ごっくん」は見なかったことにしよう
うん、アレはまぼろしだ


現場 コップ&ゲロキャッチャー。
ありがとう、おまえ達


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<追記
水芸しない(うがいできない)自閉ちゃんの場合・・・
「顔を下向きにして口にシャワーをドバーーー!!と当てて
洗い流すという荒技」があるそうです。(提供・みみちゃん
良さそ〜ですねぇo(*^ー ^*)oにこ



<くじらのこうくん>

こうくんがお風呂で水芸をする事をご存知の方は多いと思います
でも、具体的にどのようにやっているかを知っている方は少ないと思うので
今日は「くじらのこうくん」をご紹介しましょう

まず、湯船に仰向けに寝ころびます
次に、お湯をたっぷり注ぎます はい、お口にいっぱいになりました

さぁ、いよいよです


くじらのこうくん」

くれぐれも、お湯の溜めすぎに注意しましょう。



<あんたはいいのよっ

ふっふっふ・・・
買ったわよ、腹筋マシーン
キムタクの「Hero」見て、絶対欲しい!!って思ってたら、K’sに売ってたわ
$34.00(約3,800円



これは、ムチャムチャ、効きます!!
買ってきた当日、父&母そしてバボーがはまってしまい、争奪戦
翌日、3人とも激しい筋肉痛に襲われました
バボーなんて、理由がわからないので「お腹痛いから学校休む」とか言い出す始末
TV見ながらゴーロゴロ
こうくん横目でチェックしながら、ガガガガガー
ううううっ
とっても、お腹にくるこの感覚
いいです、絶対オススメ

ちなみにこうくんは・・・



キミは鍛えんでよろしい




<ああ、無情・・・>

私は昔から大変ついてない。ことごとく運に見離されて生きた来た。
それはもう慣れているので、どんな不運に見舞われても
「ああ、又か」と思うだけで、大変あきらめがいい。

おととい、こうくん父が青ざめて帰宅した。
「ホテルがとれん」
「・・・・?・・・・」

私達は6月21日に最終便の荷物を出し、22日に家のチェックを受けたり
最終の手続きを済ませて、23日にシカゴ発の飛行機に乗る予定だった。
これは、6月帰国の場合のごくごく普通の日程だ。
だいたい、無条件でとれる引っ越しの4〜5日の休みが
会社の夏休み(6/23〜7/8)に重なるなんて
それだけでもついてない。
しかも、例年は1週間なのに、今年の休みは2週間!!
日本はもちろん休みじゃないからこうくん父は7/2から出社だ。

その上、ホテルがとれないの?なんで?

ナント、6月21日〜23日の3日間、隣町で「コルベット・ショー」があるという。
例年7月のくそ暑い中開かれるこのショーには、全米各地からコルベットが集まり
車自慢(?)を繰り広げる。
それがなぜ、今年に限って6月のしかもわてらの引っ越しに重なるわけ?
小さい町ですから、ホテルの数も限られています。
どうしても、空きは見つかりません(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)

てな訳で、全ての荷物を出し終わった家にもう1泊しないとイケナイ羽目に。
でも、まぁ、ホテルだと、高い調度品をトイレに隠したり、電話線抜いたり
ベビーロック付けたりと、色々面倒だから、何もない家の方が気が楽か。
10年使った羽毛布団を捨てていけば済む話よね。
(注・この地域は粗大ゴミも家の前に出しておけば持っていってくれるので
大変ラクです)

ちょっと落ち込んで、一晩眠って立ち直り、子供達を学校へ。
こうくんを降ろした時、送迎係りのスタッフから1枚の紙を渡された。
ちらっと見て
ああ、サマースクールは9時〜1時だから、そのお知らせね。
そう思って、帰ろうとすると
そのスタッフが「あ、そうそう、キャンプの最終日のお迎えは2時よ」とのたまう。
「?ん?キャンプ?」
「夏のビッグイベントよ。ワクワクするでしょう?」
あわてて、お知らせの紙を見直す。

ナント7月16日〜23日の8日間、お泊まりキャンプがあったのだ!!

「これって、こうくんも参加出来るの?」
「ええ」
「睡眠障害もあって、問題行動も多くて、身辺自立ゼロなのに?」
「もちろんよ、エキサイティングでしょ?」(にっこり)

なんで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(頭かきむしり)

あなたは知らないのね、6月末にわてら家族が帰国する事を
ああ、そんな話、聞きたくなかった
学生ボランティアもたくさん入れて、スタッフ総出のサマーキャンプ
なんて魅力的なの。(号泣)

もし、日本で「1週間こうくんお預かりします」って言われても、多分断る。
こうくんを1週間も冷静にお世話できる人なんている訳がない。
でも、これはこうくんを1年間愛して可愛がってくれたHammittでのキャンプだ。
プログラムだって、きっとキチンとしているだろうし、こうくんには6交代制くらいで
バディのペアや学生さんがついてくれるであろう事は容易に想像できる。
(脱力して、詳しく聞く気力もなかったが
なぜ、7月なの?
どうして、わてらの帰国は6月なの?
たった1ケ月の差で、私はもう2度とないかもしれないチャンスを失った。

神様、あんまりです
この4年間、こうくんのいない夜はありませんでした
それがどういう事か、あなたはおわかりですよね
いっときも気の休まる夜はなかったという事です
その私から、たった8日間の休暇すら、奪われるのですかっっっ

人生、あきらめが肝心
私はあきらめの達人
それでも、あきらめられないものは、やはり存在する。

ああ、無情



<え?東京本社??>

夏休みに突入した昼過ぎ、こうくん父から電話。

「あのな・・・びっくりしないで聞いてくれる?」

はん!!
ホテルはない、キャンプには参加できない。
これ以上、何があるっていうのよ。
バカにしないでほしいわ。

「あのな、このままだと東京本社勤務になる」
「へっ?」

私達は名古屋からアメリカに来た。
こうくん父の帰国後の勤務地は愛知県のO市になるはずだった。
希望もそう出していたし、ほぼ本決まりの話だった。
しかも、東京本社に父の所属する部署はない。
なのに、なぜ?

新しく作る部に、父の部署からの海外経験者が数人必要になったのだそうだ。
父が帰るハズだったO市の部署でも寝耳に水の話で、一体そこで何をやるのか、誰に聞いても具体的なことはわからないらしい。

「明後日までに返事しないといけないんだけど、
こうくんの療育の事もあるから、考えて置いて」
そういって、父は電話を切った。

そんな話ってある?
O市に帰るつもりで、去年一時帰国した際に療育施設も見学し、児相にも行き、
病院の予約もしてきた。
バボーも地元の保育園に1ケ月の体験入学をした。
そういった準備がすべて無に帰すじゃないか。
その上、父の実家では現在、鍵をつけたり、窓に格子をつけたり、
こうくん仕様改装工事が行われている真っ最中だ。
大量の第一便も出しちゃったし、今更横浜の社宅になんて絶対入れない。

でも、待て。
社宅は「横浜」だ。
自閉症先進市の「横浜」だ。
常々、横浜・川崎方面はいいな〜と思っていた。
東京には福祉が充実しているという評判の市もいくつかある。
魅力的だ。
レスパイトとか障害児学童保育なんていう、地方では滅多に聞かないサービスも行われている。

その日帰宅したこうくん父は「今日は寝る」と話し合いを拒否。
母はネットで横浜の療育関連を調べたり、東京に帰国した人の情報を集めたりする。

次の日、返事を明日に控え、父母でメリット・デメリットを話し合う。
収集がつかないので、紙に書き出して点数をつけた。
重要事項や絶対我慢出来ないことは点数を高くして。
「家族のフォローがない・・マイナス10点」
「こうくんの療育場所が充実・・プラス20点」
「車線が多くて車の運転が大変そう(母)・・マイナス2点」
「背広は肩がこりそうでイヤだ(父)・・マイナス1点」
「狭い社宅に住まないとイケナイ・・マイナス20点」
「学区の小学校に帰国子女向けの英語保持クラスがある・・プラス10点」
などなど・・・

プラスマイナスほぼゼロ。
悩むはずだ。

こうくんやバボーにとっては横浜の方が断然いい。
父と母は全然知らない土地なんて行きたくない。
「子供の将来の為に、東京に行こう」
一度はそう決まりかけた。
でも、階下や隣の住人に気を使い、叫び暴れるこうくんを押さえつけ、
神経をすり減らす母と、新しい人間関係&仕事でヘトヘトの父。
そんな両親の間で幸せな子供がいるだろうか。

いくら療育場所が充実していたって帰国子女受け入れ体制が整っていたって
余裕のない家庭ではいい結果は出ない。

親のエゴかもしれない。
ワガママかもしれない。

東京本社への転勤は断った。

O市でこうくんを育てる。
こうくんが気持ちよく過ごせる周りの環境を整えていく。
そう決意した。
これは私達家族の「プロジェクト X」だ。

********

それにしても、サラリーマンというのはスリリングな職業だ。
色々準備や配慮の必要なスペシャルニード向きじゃないなってつくづく思った。
心配して下さったみなさん、又、横浜情報などを提供してくれた方々、
どうも有り難うございました。
情報のおかげで、後で「ああ、そんなトコがあったなら・・・」って思わずに済むと思います。
本当に有り難うございました。

<自主感覚統合のススメ>

引っ越しにむけて、めぼしいおもちゃは殆ど売っぱらい、すっかり広くなった我が家。
でも、有り余ったこうくんのエネルギーを発散させるために、ジャングルジムとボールプールの2アイテムだけは残してあります。
ジャングルジムの2/3は既に日本へ送りましたが、ちょっとだけ残しました。
ボールは親友Sの置きみやげ。(ありがとう、S!!)
Nから$10で買った赤ちゃん用のクリブ(簡易ベット)の中に入れて使っています。
自主感覚統合訓練だっっっっ
上下あってます こうくんを探せ!!

でもって、
他に遊ぶ物が見つからないときにはやっぱ逆さ階段落ちよね。
(これって、みんなやるよね?こうくんだけじゃないよね?)
はい、準備オッケ〜 ゴクラク・ゴクラク ゴッチン、あいたたっ

ひたすら繰り返します。

時々、スタートの体の向きを間違えて、???のお顔になるのが笑えます。
敷き込みじゅうたんじゃなくても、やるのかな?

ちなみに、こうくんは昨日そうめん5束をオシャカにしたです。
ここではとっても貴重なそうめんを、ベビーロックしてある戸棚の隙間に腕を肩まで入れて、タッパーに入れてあるそうめんをゲットしたです。
掃除機・・・再起不能になったです・・・・
触覚防衛の自主トレ・・・かな

お風呂上がりに、こうくん父がHammitt流のお手軽だけどとっても体力のいる(つまり、器具を使わず人力で行う)感覚統合訓練もどきもしています。

日々、感覚統合訓練を施され、自主トにいそしむこうくん。
そろそろ「統合」されてもいいんじゃないの〜

<陳列こうくん>

引っ越しまであと6日となりました。
家の中は徐々にがら〜んとしてまいりました。
追い込みです。
でも、バボーのお勉強には手を抜いてはいけません。
台所のテーブルで真剣に国語のお勉強をしていたら
あら??
こうくんの気配がないっっっ
さっきまでそこでカード遊びに興じていたのに。

まっまずいっっ
慌てて、バボーと2人で家中を探しまくる。
どこ????
こうくんはどこぉぉぉぉぉ

いました、いました
台所の横の飾り棚の中に・・・・

こうくん陳列っっ このようにして入ります
おい、こら、割れるやんけ〜〜

どうやら飾り棚がお気に召したようです。

<孤独な職人>

引っ越しまで残り4日です。
いよいよ大詰めです。
荷造りはメドがついたものの、我が家には他にやる事がいっぱいあります。

網戸の張り替え
出入り自由だった網戸の張り替え。
まぁ、コレは小さいお子さんのいるお宅なら普通ですよね。


換気扇の取り替え
換気扇はこうくんとは関係ないけども、ココまで自分で取り替えちゃう
駐在員て少ないかも(爆)


孤独な壁磨き職人 よく働くペンキ職人 うまいっ!

壁に、 いたずら描きだけでなくイスやおもちゃを打ち付けてできた穴もたくさん
あったので、地道にパテで埋めて、汚れを洗剤でこすり落として、
それでもダメで、結局ペンキ塗りました・・・・・

おそるべし、こうくん。
なにしろ、360度パノラマ壁画だもんな〜(爆)

こうくんのいるお引っ越しはホントに大変です。
金輪際、借家には住みたくありません。
こんなに頑張っても、きっとカーペットの張り替え負担の請求がどば〜っと
くることでしょう(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)
自閉ちゃん特別住宅手当下さい。


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