アメリカでの療育・2


[Hammit School]


自閉症児のためのプログラムがあるHammit Schoolの事を知ったのは

本当に偶然で、たまーにしか買わない地元新聞でだった。

電話で詳しい事を問い合わせると、まさに私が探していた通りの学校のようだった。

但し定員は少なくウェイティング・リストには15名の名前があると言われた。

生徒は公立小学校から紹介されて来るシステムの様だったので

早速ECEの担任に話してみると

「私もHammitがベストだと思う。来年度はHammitで手続きをしますか?」

と言われ拍子抜けした。

先着順ではなく「必要性」の順に入れるシステムらしく、来年度からの入学が

何の問題もなく決まった。

5月末にECEからHammit Schoolへの引継を含めたIEPミーティングがあり

夏休みになった。


日本へ一時帰国した後、2000年9月、Hammit Schoolでの生活が始まった。

この学校はBaby Holdという施設の中にあり、公立の学校で指導するのが困難な

4歳から14歳の重度の自閉症の子供たちを受け入れていた。

公立ではないけれど授業料は無料でスクールバスも利用できる。

こうくんは定員4人の4歳から6歳のクラスで、担任とアシスタントの

2人が常時つき、必要に応じてST・OT・PEの先生が加わる。

特にこうくんはまだ言葉が全く出ていないので、スケジュール確認も

STの補助が付き、絵カードで行われる事になった。

ここでもやはりこうくんはかなり手のかかる存在だったけれど、今までと違うのは

「肩身が狭くない」所だった。

対応が適切だったし行き届いていた。

母は「すいません」を言わなくなっていたし、それどころか「こうして欲しい」という

要求までできる環境だった。


Hammit Schoolは、こうくんに何らかの障害があると確信してから2年以上たって

ようやくたどり着いた「こうくんが居てもいい」学校だった。

4歳4ヶ月
一時帰国の際、バギーとカーシートを持参しての大移動。しつこく頼んでおいたにもかかわらず、シップサイドでバギーが出てこない。もう○A○なんて絶対乗らないと決心しちゃう位対応が悪かった。
日本の夏は蒸し暑〜い(;-_-メ;)
襖全てを釘でロックし、外れない網戸を手作りしてくれたおじいちゃんに感謝。家中に内外からかかる鍵もつけてくれた。にもかかわらず、2階から落ちて捻挫したこうくんに脱帽!

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