2005年1月〜6月


                   イラスト/バボー


<初参り>


豊川稲荷にて
お賽銭投入(?)中・・


フツーの道は歩かない
去年は、ハーネスで固定してバギーで参拝してたのに、成長するものですね〜o(*^ー ^*)oにこっ♪


<こうくんのブロマイド>

冬休みが終わっても、なかなかペースが戻らないこうくん。
周りの全てが許せない!!という感じで、夕方のご乱行が続く。

体調が思わしくないせいもあるかもしれない。
年末から寒冷じんましんが出て、この所、我が家のリビングはエデンの園(裸族の館)
先週から咳と鼻水も出始めた。
そして、今朝は、右足を引きずって怒っている。
こんな歩き方は、2階から落ちて(正しくは自分から飛び降りて)
捻挫した時以来だ。
しかし、
足首は動くし、青あざもないし、膝も曲がる。
が、ぴょこたんぴょこたんと右足を引きずる。

うむむむむ・・・
一体何だ?

原因がわからないと、対応に迷う。
足を引きずっているのだから、やっぱ外科とか整形外科?
・・・・・・・・・
又、未知の世界が広がるのね
ああ、アリガタヤ(号泣)

でも、まぁ、どうも緊急性は低そうだから、慌てて外科に行くこともなかろう。
取りあえず、隣村のT診療所に行くことにした。
そこで診て貰って、必要に応じて外科に紹介してもらった方がいいような気がするし。

昨晩の雪がまだ残る山道を、時々ズリッと横滑りしながら診療所へ向かう。
数日前、出張前で忙しかったのに、
雪が降りそうだからとスタッドレス・タイヤに交換してくれたこう父、ありがとう!!
アナタのおかげで、診療所まで無事たどり着けました。
冬は診療所に行くのも時々命がけになる我が家です・・・。

数日前に寒冷じんましんと咳で受診していたので、看護婦さんが覚えていて
「熱、下がった〜?」と聞いてくれる。
熱があったのはバボーなのだが・・・まぁ、良いか。
こうくんは、熱測れなかったけど、実はあったのかもしれないし。

こうくんに問診はできないので、待合室や廊下を歩く姿を観て頂く。
片足を引きずりながらも、あっちこっち動き回るこうくんを見て
顔を見合わせる先生と看護婦さん・・・・
「・・・走ってるよねぇ」
「・・・別に痛そうじゃないですよねぇ」
「立て膝もしてますよねぇ」
「う〜ん、ホントに痛いのかなぁ」

ええと、確かにそう見えるんですが、絶対痛いハズなんです。
そういう歩きなんですぅぅぅぅ

「触診したいけど、無理かなぁ?」
「いえ、大丈夫です、診て下さいっっ」
枕やタオルケットを見せてベットに誘ってみる。
んがっっ
強硬に拒否して悲しげに泣きながら床にはいつくばり、お尻で後ずさりするうくん
そういう労力、違うトコに使おうよ・・・
泣くトコが違うじゃん
フツーに痛がって泣こうよ。

診て貰わなきゃどうにもならないので、
無理矢理ベットに引きずりあげ押さえ込む。

暴れながらも
左足と右足は確実に違う反応

「レントゲン撮りたいなぁ・・・・撮れないかなぁ・・」
「いえ、大丈夫です、撮って下さいっっっ」
「あ、撮ったことあるの♪」
「いいえ、初めてです!!」

もう、なんでもいいから、早くレントゲンでも何でもやって、原因探していただきたい。

レントゲン室に入った時のこうくんの顔と言ったら
まるで、この世の終わりという感じ。
未知との遭遇ですねぇ〜〜
レントゲン技師さんは顔見知りなので、
「良し、撮るぞ〜〜〜〜〜」と大変意気込んで
何が何やらわからないうちにめっちゃ手早く撮って下さった。
こうくんの動きが止まったほんの一瞬を捉えてくれたのが音で分かった。
いいお仕事、ありがとうございます!!

レントゲンの次は超音波(劇泣)
そう言えば、初めて超音波検査したのはバボーを妊娠した時だったけれど、
何されるのか分からなくて不安だった気がする。
こうくんも、気になって気になって、
コードをつかんだり先生の白衣のえりをつかんだり機械にケリいれたり・・・
でも、超音波でちゃんと原因がわかりました!!!

「右股関節に水がたまっています。」

そうか、そうか、そりゃ痛かっただろう、足も引きずるだろう。
当たり前だよねぇ。
ありがとう、超音波!!!

診断は「股関節炎」で、特に薬はなし
「あまり動かず安静に」という絶対に守れない指示を頂き、診察終了。

原因も分かったし、大したことなくて、良かった、良かった♪

帰り際、レントゲン技師さんが嬉しそうに言った。
「いや〜、驚くほどうまく撮れたねぇ。
ブロマイドみたいだったねぇ。
アレは、会心のデキだなぁ」

どうやら、こうくんは
股関節も大変美しいようです。

(2005.1.21)


<来し方行く末を思ふ>
9歳の誕生日に・・・・



あの日から9年

一人で歩くあなたの後ろ姿を
こんな穏やかに見つめることができる日が来るなんて
思ってもいなかった

あなたの行く先にはあなた自身の未来がある。
あなたはあなたの自分の足で
歩いていくんだね。

こうくん、9歳おめでとう。




砂浜に残ったこうくんの足跡♪


(2005.2.3)



初めてのコンサート>

3月のとある土曜日、育成会主催・ライオンズクラブ協賛のコンサートがありました。
これまで、年末などに障害児者のためのコンサートがあっても
こうくんを連れて行くことなど絶対に無理だと思って完全に諦めていました。
でも、今回のコンサートは所属している育成会主催。
障害児者とその関係者が集うコンサートですから、かなりの程度まで許されます。
おそらく、知った顔がいっぱい揃うでしょう。
こんな機会はめったにありません。
文化会館のような建物に慣れておくのもいいかと思い、参加することにしました。

そうは言っても、あまりご迷惑はおかけしたくないので
待つのが苦手なこうくんに合わせて、時間ピッタリに会場に入りました。
んが・・・
ホールに入る直前にオープニングの太鼓が始まってしまいました。
何気なくホールに入ろうとしましたが、
どこからともなく聞こえてくる太鼓の音におびえ、断固として入場拒否。
つないだ手を振り払い、一目散に逃げていくこうくん。
ヘルパーさんと共に建物探検の旅へ・・・
くぅぅぅぅ
やはり、そうカンタンにはいきません。

太鼓が終わったのを見計らって、急いで二人を呼び戻し、
こうくんの腕をつかんで走りながら勢いでホール入場。
こういう初めての場所の場合、タイミングが全てです。(こうくんの場合)

無事、何事もなくホールに入ることが出来、椅子に座ったこうくん。
広くて薄暗いホール内をキョロキョロと見回し、天井のライトを凝視。
でも、不安そうな表情はありません。
今日のヘルパー、クラブさんは、こうくんのヘルプ自体はまだ2回目なのですが
ショートステイで何度かこうくんと関わって下さっていた方なので
こうくんの趣味趣向をきっちり分かって下さっています。
なぁんと、ハッスル対策グッズ:『ビーズアクセ&チェーン』を持参してくれていました。
こうくん、チェーンに飛びつき、しゃらしゃらしゃら・・・
育成会の活動報告やご挨拶の間も静かにしていることができました。
(クラブさん、ナイスなチョイス、ありがとうございました♪)

さて、いよいよお待ちかね(?)のコンサートです。
指揮者がミッキーのお耳をつけてジャンプしながら登場(爆)
ミッキーマウスマーチから始まりました。


Gシニア吹奏楽団を背負いチェーンで遊ぶこうくん・・・
ははは・・・
やはり、音楽には全くご関心がないようです。

取りあえず、
こうくんはホールが暗くなったり明るくなったりでパニくることはない
という事が確認できました。
約1時間半のコンサート中、奇声はたったの4回
席を立とうとしたのも、私が気になったのは9回だけ(でも、制止したらすぐ座れた)
ぴょんぴょん飛びはねは何とゼロ。
床に寝転がったり、ヘルパーさんによじ登ったりしたのは後半の30分だけ。
もう、ビックリするくらい、りっぱな態度でした。

コンサートが終了し
「さぁ、帰るよ〜」と声をかけて席を立った瞬間
脱兎のごとく走り出すこうくん。
追いかけるクラブさん(やっぱ、若者は良いな〜〜〜)
じぇんじぇん追いつけない母(だって、スーツ&ヒールだったんだもん・・・)
30秒で会場の外
植え込みに飛びつき、砂ゲット。

うん、それでいい。
ホールで静かに出来たのだから、今はそれで十分。
ホントにりっぱだったよ。

帰りに大好物のオレオを買いました。

こうやって、一つずつ一つずつ経験を増やしていきたいと思います。
いつかは、こうくんが音楽を心地よいと感じることが出来る日がくるかもしれない。
そしたら、一緒にコンサートを楽しむことができるかもしれない。
そんな日を夢見て・・・・・

(2005.3.7)


<初めての確定申告>

ワタクシ、生まれて初めて「確定申告」を致しました。
大学卒業後はごく普通の会社員で、バボーを産んでからは専業主婦だったので
この年まで申告する必要がなかったのです。

有り難いことに、昨年は本の「印税」と講演会の「報酬」を頂きました。。
公の機関で講演すると、どんなに少額でも(笑)その報酬から源泉徴収されます。
印税もきっちり毎回源泉徴収されています。
しかし、ワタクシ、当たり前ですが、税金払うほどの年収はございません。
つまるところ、申告すれば、徴収された所得税分が戻ってくるのですね。
で、初めての「確定申告」と相成りました。

昔、ゲーノージンが確定申告に行ってる映像などをニュースで見て
大変そうだな〜と思ってました。
でも、最近は本当に便利になっているのですね。
国税局のHPにいくと
確定申告作成フォームがあって、数字を入力するだけで
勝手に申告書が作成され、プリントアウトすればそのまま申告できるようになっています。
私の申告などほんの少しなので、ものの10分で出来てしまいました。
いや〜、すごいです。
そのまま郵送してもいいらしいのですが、何しろ初めてのことなのでやっぱ心配。
取りあえず、町役場の特設相談会場(?)に行って聞いてみることにしました。
会場では4人の税理士さんが紙片にまみれて奮闘していました。
おばあさんが持ってきた年金のハガキの束を数えて記入したり
おじさんの田んぼの作付け面積を台帳ひっくり返して確認したり・・・・
何か、見るからにとってもメンドウなことになっている方もいらっしゃいました。
あらららら・・・
何か、私ってすっごくお気楽で場違いかも
そう思いながら、順番を待つこと30分。
ようやく呼ばれました。
この程度で相談するなとか言われたらどうしよう、と思ってドキドキドキ・・・
「すみません、初めてなので何も分からなくて・・・」と気弱に(ホントです)
プリントアウトした申告書をお渡ししました。
税理士さんは
「はい、お預かりしますね」と言って
支払調書を見ながら、タタタタタ〜っと電卓で数字を確認し、
「はい、あってますね。これで出して頂いていいですよ。」
プロのお仕事って感じでした。
良かった〜
国税局HPありがとう(爆)

でも、それだけでは終わりませんでした。
私は経費を全く計上していなかったので、その点に関して
どういった物が講演料の経費として落とせるか、
本を書いた場合はこういったものを経費で落とすと良い
というような事をこと細かに教えて下さいました。
記入する用紙の見本まで頂きました。

それはつまり、
お国に税金納めるぐらい印税や講演会で稼げるようになった時の為ですね。
うははははは・・・

(2005.3.7)



<ベネッセさんへ・・・>

(注・私は決してベネッセの回し者でもないし、関係者でもありません。)

私は自分のペースで勝手にやりたい子どもだったので学習塾に通ったことがありません。
もっぱら「通信教育」や「ラジオ講座」でやり過ごしてきました。
初めての「通信教育」がベネッセ(当時は福武書店)で、
「チャレンジ」小学5年生4月号(創刊号)。
そのままず〜〜〜っと大学受験までとりつづけ、
そして、ケッコンして子供が生まれ
バボーの為に最初にとったのが「こどもチャレンジ・ぷち」2月号(これまた創刊号)
ぽけっと・ほっぷ・すてっぷ・じゃんぷ・・・
しまじろう(こどもチャレンジのキャラクター)とともに大きくなったバボーです。
海外赴任中もとり続け、(日本よりお高いです)
そのビデオや絵本たちは駐在中のお子ちゃま達の間を行ったり来たりし、
大変、重宝致しました。

さて・・・
ここからが本題です。

今年の1月、「ぷち・ファースト」なる1歳用が存在することを知り
その案内をしげしげと見ていたら
「ん?これは、こうくんもイケルんじゃないか??」と思い至り、即注文!!
1歳〜2歳用の「ぷち」では認知の面でちょっと無理だと思っていたのですが
その前段階の「ぷち・ファースト」は1歳半より「前」が対象なのです。
すばらしい。
良い感じに破壊しながら楽しんでおりました。

で、4月。
「ぷち」になっちまった。
私が頼んだのは「ぷち・ファースト」なのに
勝手に「ぷち」が送られてくるって、何よ??
イキナリ「はみがみだいすき」とかになってるし・・
パペット使って歯磨きの練習って・・・
おい・・・・
そんな高等な真似ができるんなら、とっくの昔に「ぷち」とってますって。

普通はそうなのですよね。
何も言わなきゃ勝手に4月になれば次のステップにいくわけで・・・
「受講ルールブック」にも「自動継続」って書いてあります。
はい、その通りです。
でも、1月に始まったばっかりで4月にぷちになっちゃうの?
4月始まりなのだから、それは当たり前なのだけど、
私は「ぷち・ファースト」を3年くらいとりたいのよっっっ

電話しましたとも。
「ファーストに戻してくれ」と。

ベネッセのテレフォンレディは大変教育が行き届いています。
私は学生時代に某テレフォンレディのバイト経験者ですので
これは、絶対に断言できます。
『丁寧だけど慇懃無礼じゃない。』
これって、意外に難しいのです。

ベネッセ・ファンの私としましては
その電話のお姉さんを困らすつもりなど毛頭ないわけです。
が、通じないのです。

「ですから、ファーストに戻して欲しいんです」
「お子様のお誕生日を教えて頂けますか?」
「ええとね、うちの子は9歳なのだけど、脳に障害があって
知能は1歳程度なのでファーストを頼んだんですよ。
でも、4月になったら『ぷち』になっちゃって、困ってるんです。
『ぷち』じゃ難しすぎるんですよ。
ファーストがちょうど良かったんです。」
「え・・・・」
いや、だから、困らせるつもりはなくて・・・・
世の中にはアナタの知らない世界があるのよ〜〜〜分かって。

色々話してみたら、「ぷち・ファースト」というのは、
0歳児用の「Baby」から1歳の「ぷち」への移行期に
3ヶ月間だけ設定された(その時期の客を獲得するための)特別コースなのでした。
なので、新学期の4月に「ファースト」は「ない」のだそうです。
じゃ、「Baby」とれっていうのかよ・・(号泣)

その、一般的には「移行期」の数ヶ月の時期を何年も過ごす子どもがいるのです。

ベネッセさん
そろそろ、健常児のシェアは限界でしょう。
この少子化の中、子ども関連で今以上の収益をお考えでしたら
障害児教育に乗り出してみませんか。
いい教材作るノウハウあるんですし。
発達障害児は確実に普通級に6%はいるんですよ!!!
@LD向け(これは山ほど作れるでしょう。)
A自閉症向け(TEACCHのシューboxタスクなんか得意分野では?)
BADHD向け(ううむ・・・これは難しいぞ。マニュアル本になるかも)
など、やってみませんかぁ〜〜〜
教材作りに辟易してるおかぁさま方がぎょうさんおりまっせ!!

(2005.4.28)




<みんな・ビクス>


障害児・者向けの「アダプテッド・エアロビクス」
講師のMさんは「みんな・ビクス」と呼んでいます。
こうまま企画で
春休みの「ゆう・フリースペース」のイベントとして行いました。
大好評だったので、今後も定期的に続けていこうと思っております。

企画した当の本人は、10分で汗だくだく、リタイア。
結構いい運動になります。

で・・・・
こうくんはどこ???参加しなかったの?と思ったアナタ
お気遣い、ありがとうございますo(*^ー ^*)oにこっ♪
もちろん、参加しましたともっっっ
背中と斜め45度目線で(笑)


(2005.4)




<こう父inオーストラリア>

アデレード出張中のこう父から届いた写真をご紹介します。

こんなトコでショッピングを堪能し こんなワイナリーでワインを選び

随分とお気楽じゃないか!!!
何て、思っちゃぁイケマセン。

海外出張は結構タイヘンなのです。
ホテルでYシャツに
アイロンかけて
・・・
こんなグッズで
レンジでご飯炊いて・・

でもね!!
留守を守る私もタイヘンなのです。
お願いだから、早く帰ってきて〜〜〜〜〜
リビングの蛍光灯が一つ切れてるの。
暗いのよぉぉぉぉぉぉ(号泣)




<帰ってきた こう父>



1か月のお勤めを終えて帰ってきたこう父
帰国したその日に蛍光灯を替える。
175センチのこう父でこの状態。
ね、154センチの私じゃ届かないから無理っしょ?



おみやげ
後ろ、 ばぁちゃんへのキッチンペーパー
真ん中左から、 みんなへのチップス・母へのワイン・バボーへのぬいぐるみ
手前、 こうくんへのタッパー10セット


今回の一番ヒット。
カンガルーの形をした「3Dポテトチップ」(そう書いてあった)
オーストラリア版 「おっとっと」 という感じ。
フツーにおいしくて、ビールのおつまみによく合いました〜♪

(2005.5.3)



<愛知万博記念・3町村オリエンテーリング大会 in N町>

私たちの住むN町では、毎年5月にオリエンテーリング大会が開かれます。
思えば2年前のオリエンテーリングが始まりでした。

今考えると、本当に無謀な計画で、よくもやったものだと自分でも呆れるのですが、
でも、あれがあったから、
あの、「史上最強のガイドヘルプ」があったから
こうくんの『今』があるのです。(ありがとう、マサルくん♪)
【参照・まにあエッセイ2003前半「無謀な計画」「史上最強のガイドヘルプ」】

今年8月に、『オリエンテーリング世界大会・2005』がこのN町で開催されます。
(正式名称:World Orienteering Championships 2005 AICHI JAPAN)
世界ですよ、世界
超ががつくほど ど田舎のこのN町で世界大会・・・
どエライ(ものすごくスゴイ)事です。

で、「オリエンテーリング」への理解を深めるためもあるでしょうし
愛・地球博も重なっているので
今年の参加募集要項はとっても本格的でした。
「恒例のイベント」ではなく
正式なルールに則った「競技」という感じ。
周囲に迷惑をかけてはイケナイので、参加は見合わせようかとも思いましたが、
運悪く、こうままは今年、子ども会の会長さん。(順番で回ってきたのよ)
有無を言わさず、絶対参加の運命。
こうくんをヘルパー・クレインさんに託して、こうままは子どもたちの引率です。

受付などを終えて、ふと見ると、こうくんの姿がない!!!
クレインさんが優雅に座り込んでニコニコしてるって事は・・????
クレインさんの視線の先を見ると
????
?・・カメ・・?
いたいた
人がいっぱいの所はやっぱり苦手なので、少し離れて待機、のこうくんです。


さて、今回のオリエンテーリング
どのくらい本格的かといいますと・・・・

左側が大会本部からお借りしたコンパス。
右がCC(チェックポイント・カード)。
CCの付け方には『お作法』があり、
「右手に付けるならこっちを折ってゴムを通す。左ならこっち・・・」と説明して頂きました。
(でも、もう、忘れました。ごめんなさい。)

これがチェックポイントの印

コースによってポイントの番号が違うので
ポイントの数字を確認しないとイケマセン。
上部の赤いパンチの間に数字が書いてあり、
その数字と地図の数字を照合します。
数字があっていたら
CCにパンチで穴をあけてチェックします。
(CとかTとかLとかの穴が空きます)

驚いたことに
今年のチェックポイントは道沿いにはなかった!!のです。
笹やぶの急斜面や川向こうの草の陰や・・・
ええ??ってトコにあったりしました。

ね、「本格的」でしょ?

待て!!まだ早い。
着替えは1セットしかない!!
道なき道を行く・・ おお、あった、あった♪

結構な急斜面で野放し
(坂だとスピード落ちるしね。)
この丸太橋
めっちゃ怖かった!!
「ちょうど良い距離」というのがあります。
フツーの人は真似しちゃイケマセン。
エライ目に遭います。ホントです。

オリエンテーリングはハイキングではありませんでした。
走る「競技」だったのです。
この歳になるまで、全く知りませんでした。

ガンガン走ってチェックマークしている競技者を尻目に
あくまでもマイペースに快適に良い感じで「完歩」することができました。
本当に、全く、何も面倒なことも大変な事もなく。

クレインさんが
「お散歩やお出かけやマックでの順番待ち
今日は、そういうものの集大成になってますね」と言ってくれました。
まさに、そんな感じでした。
待つことや指示に従うことや周囲に合わせること
そして、自分の主張もすること
交渉と駆け引き
バラバラのパズルが組み上がっていく感覚とでも言いましょうか。


みんなでお弁当を食べていた時
エビのしっぽや鮭の皮を一番先に食べていた子どもたち。
エビのしっぽや魚の皮なんて、きっと普段は食べていないと思うのに
めっちゃ慌てて食べていました。
こうくんの好物を知っているのですね〜(激爆)

帰宅してから
「今日、初めてこうくんの本当の声を聞いたんだよ」とママに報告した子がいます。
明日子ちゃんのお子さん達です。
これまで、キ〜〜〜とかピ〜〜〜とか
そういった奇声みたいな悲鳴みたいな声しか聞いたことがなかったんだよね。
「おいおいおいおいおい・・」とか「あいだあいだあいだ・・」とか
今日は機嫌の良い時の喃語が出ていました。
それを「本当の声」と表現してくれたのです。
更に
「こうくん、って呼んだら振り向いたんだよ!!すごいでしょ」とも。

地域の行事に継続して参加すること
遠くの養護学校に通うこうくんにとって、これは本当に大切な事なのです。



閉会式(授賞式)中


閉会式の広場に残されたクツ

そして、その頃クツの主は・・・


楽しかったね、オリエンテーリング♪


(2005.5.19)

<追記>
1日中肌身離さず持ち歩いて、砂を入れてはシャカシャカしていた手桶
次の日、粉砕されていました(号泣)
写真に撮って
「よく働いてくれて、ありがとう」ってコメント付けて
ここに載っけようと思っていたのに、
どんぶらこと川に流されて行きました・・・
ああ、残念。



<運動会・2005>

とある5月の土曜日に、こうくんの通うT養護で運動会がありました。

小学部の生徒は家族と一緒にダンスをする種目がありますが、
今年は、遂にバボーが「絶対に踊らない!!」宣言をしました。
応援はするけども、踊るのはイヤなのだそうです。
バボーも成長しているのですなぁ。

さて、やはりメインイベントは徒競走。
毎年ドラマがあります。
去年は見事にめっちゃ楽しそうに走りきったこうくんですが、
だからといって今年走るとは限らないのがこうくん。
さて、今年はどんな徒競走になるのでしょう・・・

さぁ、スタート地点に並びました
マイ先生がばっちり押さえてくれています
スタートしましたっっ
なかなかいいスタートです
おおっと、こうくん白線を発見
白線は大好きな「お粉」で出来ています
マイ先生、交渉スタートしました
どうやら交渉成立のようです
ゴール!!!!!
スバラシイ追い上げで
見事2位♪

いやぁ・・・こうくん、かなり足速いです。(予想以上に・・)
「やばい・・・」と思ったこうままです。

T養護では4年生から午後の出場種目があります。
去年までは午前中のみ参加してお弁当は食べずに帰宅していましたが
今年は初めての「お弁当持ち」でした。
1、2年生の頃、シートを広げてお弁当を食べているご家族を見て
「いいなぁ、あんなトコでじっと座って食べられるなんて・・・」と思った記憶があります。
『きっと4年生になってもこうくんだけは出来ない』と固く思いこんでいましたが
出来るようになるものなのですねぇ。

(ばぁちゃんが「何かの時に」と隠し持っていたポッキー発見♪)


T養護は大規模校(全国2位!!)なので
運動会での待ち時間が大変長いです。
そのため、その「待ち」をどう過ごさせるかが先生方の
腕の見せ所。
こうくんの学年は「元気印」が多いので、
毎年結構エライコトになっていました。
こうくんは今年プラカードを半ズボンに付けて臨みました。
このカード、本来は「トイレサイン」用に
マイ先生が用意して下さったものですが
振り回したり、地面を掘ったり、砂をのっけてシャカシャカしたり、
噛んだり、指ではじいて音を出したり・・・
色々遊べるので、なかなか重宝。
おかげで、なんとか運動会クリアすることが出来ました。
こういう「グッズ」で乗り切れるようになったのだなぁと
しみじみ・・・
ああ、アリガタヤ 100均
さて、バボーは来年応援に来てくれるのでしょうか。



<仕事人のいる歯医者さん>

こうくんには、虫歯はありません。
でも、色々なモノをかじるので、奥歯は穴だらけです。
その昔、初めて行った歯医者さんではとってもたくさん叱られました。
ネットで固定されたこうくんの頭を押さえながら叱られるのは
絶対に言い訳できない状況なので、とても切なかったです。
もちろん、その歯科には二度と行きませんでした。
【参照・「歯医者はじめて物語」2001年まにあエッセイ

現在こうくんが定期的に通っているのは、入所更生施設の中にあって、
予防歯科に力を入れている歯医者さんです。
ここには仕事人がいます。

先日受診した際、こうくんはなかなか待合室に入れませんでした。
まぁ、自閉ちゃんなら良くあることですが、
一般の歯科医院では許されないことかもしれません。
が、そこは入所更生施設なので、だぁれもそんな事気にもとめません。
何度か入ろうと試みてもこうくん断固、拒否。
形相が変わっております。
まぁ、その気になるまで待つか〜と20分ほど行ったり来たりしておりました。
で、何度目かのトライで「すっ」と入室に成功。
おお、やった、入れた〜♪
と思ったその瞬間
どこからともなく、風のように仕事人M氏(元スポーツショップ店員)登場。
こうくんを抱き上げ、そのまま診察室に直行。
あとは、もう、何というか、M氏や歯科衛生士さん達の見事なチームプレイで
な〜んの問題もなく、ほんの数分で歯石除去、フッ素塗布 終了。
その間、M氏はこうくんの体を無理矢理押さえるのではなく
動いたら押さえるけど動かないときは押さえないで数センチ手を浮かしてくれていました。
何というか、こうくんの成長とか可能性を信じてくれている介助という感じだったのです。
このセンスの良さ、分かって頂けるでしょうか。

待合室を通る際に、待っていた方達に「お先にすみませんでした」と謝って出口へ。
そしたら、M氏は既に持ち場(M氏は入所の職員さんです)に戻ってフツーに働いておりました。
もう、うっとりするようなお仕事ぶり。
これぞまさに「仕事人」です。

数日後、運動会でその時待合室にいたお母さんに会ったので
「この間は、○○ちゃんもずっと待っていたのに、先にゴメンね」と言ったら
「うううん。もう、お見事っって感じで、何か気持ちよかったよ〜」と言ってくれました。
第三者にもわかる位「見事なサービス」だった訳ですね。

こんな仕事人のいる病院が
あっちこっち、そこらじゅうに出来たら良いのになぁ。

(ちなみに、こうくんのクラスメイトはここで全身麻酔の歯科治療を受けました。
めっちゃ快適だったそうです。)

(2005.6.3)



<節度ある裸族への道>

気温のせいか、湿度のせいか、最近 裸族のこうくん。
家の中では大抵ハダカで過ごしている。
そうはいっても、ハダカで寝たら風邪ひくだろうとパジャマは着せる。
でも、朝になると脱いでいる。
脱げないように、首の所までボタンのあるパジャマを着せたら
ボタンを全部引きちぎったか食いちぎったかしらないが
とにかく、全部ちぎって、やっぱり素っ裸の朝。

先日も、夕食後に脱ぎ出すので、放っておいたらバスルームへ直行。
まだお湯は入れていない。
でも、お水を出したりシャワーを出したりして遊んでいる。
このクソ忙しい時間に水芸には付き合っていられないので
シャワーの温度設定を確認して、放置。
お皿を洗うことにした。

我が家のお風呂場は2カ所出入り口があって、1カ所は台所に面している。
流しに立って洗い物をしていても
背中越しにお風呂場に通じるカラス扉があるので
こうくんの様子は感じることが出来る。

しばらくして
お皿を洗いながら、背中越しに嫌な予感

振り向くと、ガラスに茶色い手形がペタペタ・・・・

くぅぅぅぅぅぅぅ・・・・

洗いやすい場所で良かった。
おかげで、お風呂場はぴかぴかよっっっ

で、その数日後。
リビングでまたまた素っ裸のこうくん。
梅雨の晴れ間はめっちゃ貴重だし、それが日曜日にあたっていたので
布団干したり、冬用のシーツ洗ったり・・・
もう、やることは山のよう。

素っ裸のこうくんに何とかパンツだけははかせておきたい母。
でも、脱いじゃうこうくん。
洗濯機がぴーぴー呼んでいる。
も〜
パンツと紙おむつを投げ捨てて階下へ。

2分後にリビングのドアを開けると
ぷ〜んと、アノ、かぐわしいカホリが・・・

くぅぅぅぅぅぅ

ニオイだけで、こうくんの姿がない。
部屋を見渡すと
コタツがもぞもぞ(諸事情により、まだコタツが出ています)

ひぃぃぃぃぃぃ

しばし、硬直し、いざ、出陣
コタツ布団をめくったら
そこには、紙パンツをはいたキュートなこうくん@紙芸中

おぉぉぉぉ
でかした。
自分で履いていたのねっっっ
しかも、紙パンツ。


おむつを替えながら考える。
裸族でも良い。
ウンチの時には自分で紙パンツ履いてくれるなら。
でも、
願わくば、
トイレでウンチする
節度ある裸族になってほしいなぁ。

目指せ!!
節度ある裸族
日曜日の洗濯物
(注・6人家族です。毎日洗濯してます!!)


(2005.6.18)



<追記>
  お気づきの方もおられるかと思います。
こうくんの中で、
「ウンチは紙パンツの中」になりつつあります。
今年の夏はそれを打ち破るのがテーマです。
門先生のサイトに
「紙パンツに穴をあける」という例が載っていましたが
まだ、実行する勇気のないこうままなのでした。
さて、どうやろっかな。


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